中国依存症から抜け出す方法

PIJ-INC

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FROM:飯田雅章
篠崎本社より

激忙の山場を越えて、少し落ち着きを取り戻した感じの社内。

この一極集中の傾向は年々酷くなっていて、ここまで集中するといわゆる閑散期のマイナス分を取り戻すことが出来なくなる。

今では、年間を通じてプレスではない職種の比重を高めているのでそれほどでもないが、以前プレスだけに特化している時はそうはいかなかった。

というのは、一日24時間しかないのに一か月分の量のプレス商材が怒涛の如く押し寄せてきて、それを一週間ほどで納品するように言われるから、徹夜仕事になる。それでも追いつかないから同業他社に振りまくるしかなくなる。

なんとかかんとか、割り振り終えてその時はいいようだが、一か月後にはその支払いが待っている。

そうすると、荷受けした仕事の量の割にはちっとも身が残らないことにがっかりする。

振るにも人手と手間がかかっていて、少しぐらいピンハネしても見えないコストを補うには足りない。

場合によっては、他社にお願いしたものは納期が迫っているものばかりだから、自分たちは納期が来月の納期のものを仕上げていたりするので、外注費として支払った後、自分がやった仕事の分の入金は再来月になり、一時的に資金ショートを起こす恐れも出てくる。

そうして、通常の忙しさに戻って行くが、それも二か月程度過ぎるとすぐに一か月近い閑散期が待ち受けている。

このサイクルが、FWとSSの二回。

この閑散期に、それまでに何とか出してきた利益をごっそりと持って行かれる。

なぜごっそりか?

あれだけの集中入荷を可能にするにはそれなりの場所を借りていなければならないから、閑散期にその賃料がのしかかってくるからだ。

現在のプレス工賃では、こうしたことを回避できるだけの余剰利益は出ないだろう。

こんな事になる理由というのが何とも情けない。

中国の暦の旧正月に全てがかかっているからである。

今年の現地の縫製工たちは日本人と違って帰省するとなるとずいぶんと長く休むらしい。

だから、帰省前に猛烈な機動力(国をあげて)で縫いあげて出荷期日に間に合わせてくる。

そのことに我が国のすべてのサプライチェーンが振り回されている。

これが、ものづくりに背を向けた国の顛末か。

ベトナムも同じように旧正月の暦で生活する。

では他の国で生産することに目を向けることが出きるだろうか。

バングラなら暦が違うからいいだろうか?

インドはどうだ。

いや、中国依存が強すぎて多勢に無勢で大きな流れが変わるには至らないだろう。

それならそれで、集中することに対処するのではなく、集中しない商材に目を向け、固定費の軽減をし、売り上げの均衡化をもくろみ、それができたら商材別、職種別でチームを作りそれぞれを伸ばしていくのが企業が確実に成長していく、ただしい経営戦略だと思う。



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Posted byPIJ-INC