ホルムアルデヒド検査で不合格になった人はもういませんか?

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FROM:飯田雅章
篠崎本社より

ホルムアルデヒド(以下FRMと略す)の除去の案件が来た。

FRMは、空気中に染み出すと浮遊して有毒ガス化する。

一般に知られているのは、シックハウス症候群というやつで、目がちかちかしたりのどが痛くなったりする。

長引けば、重篤化することもあると言われている。

幼児なら肌がただれたりすることもあり、生後24か月までの幼児に対しては特別に基準値が厳しく制定されている。

また、下着や寝具にもベビーほどではないが、基準値は特別に設けられている。

今回は、ベビーでも下着でも寝具でもない、一般衣料だ。

素材に硬化剤を使っているからその硬化剤の樹脂の中にFRMが含まれることがあり、今回はそれに当たる。

幸い、FRMは水に可溶だ。

さほどの濃度でなければ洗剤で洗ってしまえばそれだけでもほとんど洗い流せる。

また、仮に濃度が濃くてもFRM除去溶剤があるのでそれを使えば大抵は除去できる。

今回も、容易に処理できたが過去に全く歯が立たなかったことがあった。

子供服でアセテート素材の小花柄のプリントが施してあるもので、これが洗っても洗ってもしばらくするとFRMの濃度が濃くなってくる。

子供服だから、基準値が厳しい分なおさらだ。

化学的に分析したわけではないので根拠はないが、想像するにプリントの中にグリオキザールという樹脂が粘度をもたらす主成分になっているが、その中に無数のFRMを含む微細な気泡があり表面に浮き出てきてはパチッと破裂して気化したのだと思う。

そう思うわけは、子供服の割にはずいぶんと素材が固く感じたからプリントの層が不必要に厚いと思ったから。

結局、その子供服は作り替えとなった。

不良品を良品にして売れるようにするのがうちのミッションなだけに悔しくてしょうがなかったのを覚えている。

さて、今回の商材だが簡単にFRMの除去が出来たものの、水処理をした時の後のプレスは大変だ。

綿100%のこの商品はPTだが、繊維が水で膨潤して、縫製で縫い代に割を入れてあるはずの部分がすべて起き上がってしまうので、プレスはそこから始めなきゃならないからだ。

もしも、これがもっと面積が大きいOPだったらと思うとゾッとする。

私が送ったサンプルはきれいに仕上がっている、とほめてもらえたが、これを一枚仕上げている間に他の物なら20枚はあがるだろう。

会社の使命と、合理性の両立はなかなか難しい。







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Posted byPIJ-INC