X線検針・検品・色止めのPIJ社員ブログ

X線検針・検品・色止め・品質表示作成・プレス・補修・下げ札付・たたみ袋入れ等の流通加工会社の社員ブログ

堅牢度検査のトレードオフ ~例外を認めざるを得ない時~

2018
11
FROM:飯田雅章
篠崎本社より

昨日は、このブログを読んだお客様からお問い合わせを頂いた。

つまらない私的なことをつぶやいていることも多々あるが、摩擦堅牢度の改善をしたことやアイロンプレスに関することなどを時折織り交ぜていることにより、お困りごとを抱えたお客様がネットで検索しているうちにこのブログにたどり着く。

以前には耐光堅牢度検査の方法がいかがなものかと疑問を呈した時、お客様から同情するご意見とともに納め先へのトレードオフの交渉術まで話し合ったこともある。

例えばこんな風に。

私:「お預かりした生地の耐光堅牢度向上処理をしましたが、一向に検査結果が基準値に到達しません。そもそも、このグラデーション調のプリントに対して耐光堅牢度を3級以上でなきゃダメだというのは間違っていると思いますよ。バイヤーの方に今回は特例として3級以下でも納めさせてもらうように話した方がいいですよ。」

お客様:「それが、いつだって基準値以下のものはとにかく納品させない、といって頑として受け付けてくれないんですよ。いままでも、認めてくれたことはないもんで。」

私:「薄い色と濃い色が混在する生地に光を当てたら正確な耐光検査ができるわけがないので3級以上に固執するのはいかがなものかとお伝えしてください。」

お客様:「・・・・うちはこの納め先一社だけで飯を食ってるもんで、いう事を聞くしかないんですよね~」

私:「わかりました。それでは、しばらく時間を置いてみてください。本当にこの商品が必要ならこちらの主張をわかろうとしてくれるかもしれませんから。」

シーズントップの品揃え時期にあたる二週間後
お客様:「今回は、納品OKになりました。社長のおっしゃる通りでした。はじめて、例外を認めてくれました。本当に助かりました!」

また一つ、不良品率を改善した瞬間だった。

繊維製品品質管理士の立場としては、これでいいのかどうかは別としてこれ以上の専門家冥利に尽きることが他にあるだろうか。

改善の技術力とはまた違ったところに心理戦略もある。

関連記事
スポンサーサイト